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鋳造技術の展望

ダイカスト金型の損傷とその対策

  静岡大学工学部
教授
中村保教授
   

 


 
  ダイカストでは、金型だけでなく、温度を一定に保たれた保持炉からアルミニウム溶湯を射出用シリンダーに
注湯するために、図11に示すようなラドルといわれる柄杓が用いられる。現状では、鋳鉄製等のラドルが用い
られることが多いが、図12に示すように、アルミニウム溶湯やのろ(あか)と呼ばれる酸化物や不純物がラドル
に強固に付着したり、図13に示すように、溶湯によって腐食され孔が空く等のトラブルが発生する。
そこで、このような付着や孔明きを抑制するために、セラミックス製のラドルも市販されているが、割
れ易いという欠点を有する。そこで、浜松産業創造センターのチタン事業化研究会では、図14に示すような
チタン製のラドルを試作開発した。純チタン板から深絞りによって成形され、特殊な表面処理を施すことにより、
のろの付着と溶損を抑制することができる。図15は、保持炉ののろを除去するための「のろすくい」であるが、
鋼製のものでは、付着したのろを振落とすのが困難で、溶損により1ヶ月に4回ほどメンテナンスが必要である。
これに対して、純チタン製の「のろすくい」では、のろの付着がほとんど起こらず、溶損のほとんど生じないため、
6ヶ月メンテナンスフリーで使用できるほど長寿命であることが証明されている。
           
       
  図11 ダイカストにおいてるつぼ炉からアルミニウム溶湯を汲出すための
大型ラドル(左図)と小型ラドル(右図)
 
       
     
  図12 アルミニウム溶湯のあか(のろ、アルミニウム酸化物等)付着した
鋳鉄製のラドル(左図)及び腐食孔が開いたラドル(右図)
 
     
     
         
  図13 セラミックス製ラドル   図14試作開されたチタン金属性ラドル    
             
   
 
 
  あかすくい 5000回=6ヶ月以上
ノーメンテナンス
鋼製のろすくい   チタン製のろすくい
  図15 試作開された溶湯のあか(のろ)すくい
  【参考文献】
1)西直美:ダイカスト金型のトラブルとその対策、型技術、27-3(2012-3), 18-25.
2)特許第4095102(特願2006-532708)油性ダイカスト用離型剤、溶剤混合率の設定方法、鋳造方法及びスプレー装置.
3)古川秀樹、原田雅行:Water Free油性離型剤によるダイカスト鋳造量産化の確立、(第153回鋳造工学会、平成20年10月26日
4)井澤龍介、大平博文等、次世代油性離型剤とその少量塗布方法の開発、日本ダイカスト会議論文集、2004、JD04-15

   
   
   
 
 
         
 

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