INFORMETION 宮本の開発 鋳造技術の展望

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鋳造技術の展望

ダイカスト金型の損傷とその対策

  静岡大学工学部
教授
中村保教授
 

 


 
   ダイカスト金型の長寿命化に対するWF油性離型剤の有効性を評価するために、実際の量産金型を用いて
継続的に鋳造をして、金型のヒートチェックの発生状況、面粗さ等の調査を行った。また金型のヒートチェックの
発生について、WF油性離型剤と水溶性離型剤の差異の裏付けを取るために、熱電対にて金型温度を測定した。
図7に本評価に用いた金型を、表6に実量産鋳造条件を示す。実量産鋳造にて評価した結果、33万ショット経過後
でも鋳肌面にクラック跡等の発生が認められなかった。一方、水溶性離型剤を使用した製品には、約2万ショット後に
クラック跡の発生が認められた。図8に33万ショット経過後の金型ネジ中子部のカラーチェック検査結果を示す。
カラーチェック指示は認められず、微細なヒートチェックさえ発生してないものと考えられる。
図9には、金型の温度測定結果を示す。離型剤塗布時にWF油性離型剤では水溶性離型剤のような急激な温度低下は
示していない。この様に熱負荷の小さいことにより、量産金型で33万ショット鋳造後でも金型のヒートチェックの発生がなく、
金型の長寿命化を達成できることが明らかになった。
     
 
 
  a) ダイカスト品の金型形状 b) ダイカスト品の金型形状
  図7 量産鋳造金型評価試験に用いた金型
 
 
 
  図8 WF離型剤33万ショット後の金型表面 ネジ中子のカラーチェック検査結果(ヒートチェックなし)
   
       
 
   
  図9 実機金型の温度測定結果
   
 
  図10 離型剤のスプレー塗布、型締め、射出・充填時に生じる金型の機械的・熱的変形と応力負荷の
シミュレーション解析の必要性
   
  図10に示すように、ダイカスト成形においては、離型剤のスプレー塗布、型締め、
射出・充填・保持、製品取出し時に、金型に対して機械的・熱的負荷が作用するため、金型には、
機械的および熱的に複雑な応力とひずみが発生する。この応力とひずみは、表1に示すように金型の
ヒートチェック、型割れ、変形、へたり等の損傷を引起こしたり、製品のバリ発生に大きな影響を及ぼす。
そこで、今後は、ダイカスト金型内の材料の流動解析だけでなく、金型の構造解析も連成した
シミュレーション解析の必要性がますます高まると考えられる。
   
   
   
 
 
         
 

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